YouTubeを観ていると、たまに、ヘンな動画をおすすめされることがあります。
例えば、↓のような動画です。
【ひろゆき】貧乏な人の特徴「部屋の中が…」 ※思い当たる人は要注意!※
これは、典型的な、「相関性」と「因果性」を混同した議論(のようなもの)です。
「貧富の差」と「部屋の綺麗さ」に、仮に相関性が見られたとしても、
それは因果性を証明したわけではないので、
「部屋を綺麗にすると、それだけ豊かになる」とは言えません。
「相関性」「因果性」でぐぐったら、3番目に出てきた
相関関係と因果関係の違いが一発でわかる具体例5選 | アタリマエ!
https://atarimae.biz/archives/7374
というサイトにも、
“⑤趣味が盆栽という人ほど、お金持ちである
(中略)
しかし、そういった記事は「相関関係と因果関係を混同させるような
表現を使う」ことで商品の購入を誘導しているケースが多かったりします。”
と、ズバリ同様の例が挙げられています。
というか、
【ひろゆき】貧乏な人の特徴「部屋の中に盆栽が…」 ※思い当たる人は要注意!※
【ひろゆき】貧乏な人の特徴「おいらの発言を真に受ける…」 ※思い当たる人は要注意!※
というお題で話をしたほうが、少しは有益度が上がると思いました。
以前、「統計に騙されない方法・序論」みたいなことを書きましたが、あれは、
単に標準偏差をどう計算するかとか、相関係数をどう計算するかとかいう
算術レベルの話で、実際に世の中に出回っている統計と「格闘」するには、
このような知識が必要になってきます。
高校の(大学でも)数学の授業では、そんなことまで踏み込んでやらないでしょうから、
これらの知識は、自分で身につけなければなりません。
「大学に行くと暇になる」という人が多いですが、本来、大学というのは、
大学の授業だけでなく、こういう、授業では扱いきれない知識を
自分で身につける所でもあるわけです。
というわけで、皆さん、勉強しましょう。
統計に騙されないために。
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